花巻駅に降り立つと、駅前広場には「風鳴る林」の21本のポール型モニュメントが空に向かってそびえ立つ。30分ごとに「姫神」オリジナル曲が流れ「宮沢賢治の風」を感じさせる。
北側の坂を下りた道路擁壁「未来都市銀河地球鉄道」は、夜に「銀河鉄道の夜」を連想させる絵が浮かぶ人気スポット。 |
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大通り方向に歩いていくと照井だんご店があり、同店は賢治の心象スケッチ「春と修羅」の印刷所跡地でもある。
鍛冶町の宮澤商店では賢治が産湯につかった水をくんだ井戸から今も清水がわく。豊沢町には賢治生家跡と、隣に生家にちなんだ資料展示施設「蔵」がある。 |
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昼食は市文化会館近くの「ポパイ」の白金豚ソティーにした。賢治童話から名づけられた白金豚は、良質な甘みの肉でやや酸味の強いバルサミコとトマトのソースが絶妙にマッチ。地元大迫産の早池峰の恵みと気候を生かしたエーデルワインがとても合う。
直営の高源精麦専務、高橋誠さん(33)は「花巻は雑穀の里で食材が多く、賢治さんの足跡を訪ねながら食べ物の恵み、豊かさを感じとって温かい気持ちになってほしい」と話してくれた。 |
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 新花巻駅西南には賢治記念館、イーハトーブ館、童話村、市博物館が集中。賢治記念館で多彩な作品に触れた後、山を下ると南斜花壇に日時計があり散策コースに最適だ。
童話村では「星めぐりの歌」や動植物の彫刻が歓迎してくれた。「賢治の学校」は星座の中に入ったり童話の主人公と合えるなど、子どもから大人まで驚きと感動の連続。夏場は銀河トレインが走り賢治の世界が膨らむ。
花巻農業高校内には最近、マント姿の賢治の等身大銅像が立ち、訪れるファンも多くなった。 |
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元気な産直、JAいわて花巻の「母ちゃんハウスだぁすこ」と訪ねた。豊富な品揃えで売り上げは県内トップクラスだ。花巻は雑穀の生産面積が日本一。店内には雑穀が並び、健康志向に乗って人気が高まっている。
店長の吉田真澄さん(48)は「10周年を機に、さらに生産者が生き生きでき、消費者に満足してもらえる店にしていきたい」と張り切っている。 |
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花巻は温泉の街。花巻温泉の割烹旅館・廣美亭の女将、小瀬川洋子さん(55)は「『どんど晴れ』の景色を訪ねたいと岩手を訪れてくれるお客さんが増えてきた。観光雑誌だけでは分からない情報、一言添えた会話などでコミュニケーションを図り、おもてなしの心で迎えたい」と語る。
旅の疲れをいやすには温泉が欠かせない。ゆったりと入れる台温泉の天然岩風呂につかった。ほどよい熱さの深めのお湯が疲れをとってくれた。
行く先々の人々は賢治先生を尊敬し地域に誇りを持っていた。今回の旅は、何だか「賢治さん」のやさしい、温かい気持ちにさせられた気がした。 |
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