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 「十和田樹海」と呼ばれるブナの原生林にひっそりとした佇まいを見せる蔦温泉は、明治・大正の歌人、大町桂月が晩年を過ごしたことで知られるようになりました。蔦温泉の創業は明治42年(1909)。現在残っている一番古い建物は大正7年(1918)に建てられたもので、欄間や床板などに当時の面影を感じることができます。
この蔦温泉の最大の特徴は、源泉の真上に浴槽があること。浴槽の床板から湯玉と呼ばれる新鮮な湯が常にわき出し、肌をすべるようにくすぐります。ブナの森の中で生まれたばかりの湯と直にふれあう感動を味わうことができます。 |

 およそ1200年前に坂上田村麻呂が開湯したという、花巻温泉郷最古の歴史を持つ大沢温泉は、新館「山水閣」、南部藩主の定宿だった「菊水館」、そして自炊部からなる規模の大きい一軒宿です。
花巻に生まれ育った宮沢賢治は幼い頃から大沢温泉に幾度も訪れ、悪ふざけが過ぎて騒ぎを起こしたことがあるほど。また、昭和20年(194
5)にこの地へ疎開してきた高村光太郎も大沢温泉を愛し、「本当の温泉の味がする」と絶賛しました。
新館の山水閣に泊まっていても、菊水館や自炊部の湯を自由に巡ることができます。ゆっくり逗留してじっくり癒される温泉です。 |

 田沢湖の北東にある乳頭温泉郷の一軒として、温泉郷の中で最も古くからあるといわれる鶴の湯温泉。およそ元禄元年(1688)あたりから、湯宿として営業していた記録が残っています。茅葺き屋根の本陣は秋田藩主二代目佐竹義隆が湯治に訪れた際、警護の者が詰めた建物。現在も鶴の湯を象徴する建築物となっています。
この温泉は敷地内の半径50メートル以内に泉質の異なる4つの源泉があることが特長で、美人の湯・白湯、子宝の湯・黒湯、眼っこの湯・中の湯、そして滝の湯。いずれも白いにごり湯で、しっとりと肌にまとわりつきます。 |
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